第7章 7.空飛ぶキャンディ
二宮「やめなさいよ。迷惑でしょ」
二宮くんがの手を止めた。
『イヤだ!離してっ!』
それでも振り切ろうと泣きながら、
こっちに向かってキャンディを投げてる。
二宮「ねぇ、バカなの?」
『……へ?』
二宮「……やっと止まった」
魔法みたいにその"バカ"は
には効き目があったみたい。
二宮「ほら、帰るよ」
『ちょっと、二宮くん!』
二宮「なに?」
『キャンディ』
二宮「は?自分で投げたくせに欲しいの?」
『…………うん』
二宮「……はぁ……買ってあげるから」
二宮くんに連れられて、
はその場からいなくなった。
うん。これでいいんだよ。
めい「智、いいの?」
「いいってなにが?」
めい「いや……何も」
いいの。これで
「甘やかしすぎたな、オイラ」