【イケメン革命】月小屋続編◆返還の祭典【R-18】
第7章 3rd Night【エドガー・ブライト】※R-18
「ホントのこと言ってよ、エドガー」
「ホントのこと?」
レイアは射抜くような眼差しを向ける。
「エドガーがその笑い方する時は、何か隠してる」
「………おや」
すると、ふっとエドガーの笑顔が消えた。
翡翠色の瞳が急速に冷めていく。
「俺は別に怒ってません」
「………」
「ただ……」
エドガーは視線をそらし、自嘲の笑みをこぼした。
「ルカに、少し嫉妬しただけです」
「……………へ?」
あまりに予想外の答えに、レイアの声が裏返る。
エドガーは抱きすくめていた手を緩めると、テーブルに寄りかかって続けた。
「貴女はヨナさんの婚約者として赤の兵舎で過ごしていた。なのに、久々に再会するルカとあんなにすぐに打ち解けられて……」
そして、ふと顎を掬われ顔をくいっと向けさせられる。
「俺とは手を繋いでも緊張してるのに……」
「いや、それは……」
弁解しようとするが、エドガーは無表情のまま続ける。
「今日のデートの相手……俺ですよね」
「………うん」
「今日だけは、俺が貴女を……」
「えっ?!」
そう言いかけたかと思うと、エドガーは座っていたレイアをそのまま抱き上げた。
横抱きにされ、とっさにエドガーの肩に掴まると、翡翠色の瞳が吐息のかかる距離に迫る。
「……貴女を、独占していいんですよね」
「……!」
レイアはその時初めて、蟲惑的な目をするエドガーを見た。
そのままベッドに運ばれ、縁に座らされる。
するとエドガーは
レイアの正面で膝まづいた。
エドガーの見上げてくる眼差しは少しだけ悲しみをはらんでいる。
「……怖いですか?」
「えっ?………どうして?」
「貴女はずっと……どこか緊張しているようなので」
(…違うよ)
レイアは首を横に振る。
「大丈夫だよ、エドガー」
レイアは柔らかく笑った。
「……だから、そんな顔しないで」
「えっ」
エドガーは一瞬戸惑いを見せる。
「……私は大丈夫だから……どんなエドガーでも受け入れるよ。だから……教えて?」
「……っ」
頬を染め、僅かに眉根を寄せると、エドガーはそのまま顔を近づけた。
ゆっくり唇が触れる。
頬に手が添えられ、唇が離れると
翡翠色の瞳が熱を帯びていた。