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【YOI・男主人公】小話集【短編オムニバス】

第1章 僕と勇利、時々『デコ』


『観光地在住者の主張』

「勇利の活躍で、長谷津も賑やかになってきたんと違うか?」
「う~ん…僕が、というよりはヴィクトルのお蔭と言った方がいいかも。純の京都とは比べようがないよ」
「キョウト!俺も、いつか行ってみたい!」
「おぅ『デコ』、その内真夏の京都に案内したるわ。まあ、お約束観光地なりの苦労もあるけどな。昔はそうでもなかったけど、昨今の情勢か新しい問題も出始めてきたわ。こんなん言うたらバチ当たるかも知れへんけど、目に余る『旅の恥はかき捨て』みたいなんは、来ていらんわ」
「あと、余りにもお約束過ぎて自分が行った事ない場所について、観光客の人に評判とか尋ねられても、判んなかったりしない?」
「一応、知識では判るけど行った事ないトコは、僕もあるからなあ」
「ロシアでも、却って観光客の方がマニアックな所に詳しかったりするしね」
「まあ、個人的には淀(京都競馬場)と京都鉄道博物館のどっちかに来るんやったら、後はガンスルーで大阪行ってくれてええわ」
「純って所謂『京の街中の子』だよね?地元に貢献しないと、って言ってたかつての君はどうしたの?」
「えー、せやって古都に想いを馳せるよりは、妄想を現実に変えてくれるU〇Jの方が、面白そうやんか」
「…それでいいんだ」
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