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【アイナナ】シルエット・デイズ

第2章 車内にて。


車が動き出すと、車内にいる4人は思い思いに過ごしていた。
私はと言えばたまに隣にいる壮五と話すくらいで、話があると言っていた陸はなかなか口を開かなかった。

「そーいえばさ」
不意に、それまで王様プリンを食べていた環が口を開いた。
「どうしたんですか?」「どうしたの?」
と一織と陸が反応すると
「ヒナってすげーモテるよな」
と、爆弾を投下してきた。
「は!?」とパニックになったのは私だけではないらしく、後ろや横から「え!?」とか「は?」と言う声が聞こえてきた。

「四葉さんは何を根拠にそんな事を言ってるんですか?」
「んー、なんとなく。りっくんとそーちゃんはヒナ見てる時顔あけーし。」
「確かに、七瀬さんはあからさまで分かりやすいです。ですが逢坂さんはそんな事は」
「いおりんだって、ヒナ好きじゃん。」
「そ、そうなの一織!?」
陸が目を見開き、一織を見るのがバックミラーに映った。
「な...七瀬さんはなんでも人の言うことを鵜呑みにしないでください。四葉さんの言うことが必ずしも当たっているとは限らないじゃないですか。」
と、あくまでポーカーフェイスで一織がそう答えた。
「いおりんぜってー好きだろ」とつぶやく環と「そ、そうだよね!」と笑みを浮かべる陸に、壮五は苦笑していた。
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