SUNNY DAYs(進撃の巨人 高校生パロディ)
第5章 教師と生徒の事情(リヴァイ)
私はとにかく、数学が苦手だ。
因数分解だけは楽しいけど、二次関数、証明問題とか…マジで無理。
模試では因数分解で点数稼いでるけど、それがないとほんと点数取るとこないw問題用紙を見てまず泣く。
しかし、ついにやっちまったわけだ。
「…ダントツビリだ、めでてぇな」
偏差値30台!!キタコレ!!
自覚があったのでやっぱりwとは思っていたけども、ダントツとは。どんだけみんな頭いいんだよ!!
と、いうわけでリヴァイ先生に祝われた。
「お前のおかげで平均点が下がってるわけだ」
うちのクラス、他教科は平均点TOPだもんなぁ…
「ほんとにすみません」
「謝るぐらいなら、1点でも点数取れ。もちろん放課後居残りだ」
ですよね…。
で~す~よ~ね~~~
「え、那美、居残りですか?」
職員室から戻ると、おもむろに数学の教科書を出した。
それを見て、サシャが驚いたような声を上げる。
「くっそ~。いいよな、頭のいいヤツは!くっそ~」
「荒れてるわね」
うちのクラス居残り私だけか!
続々と教室を出て行く生徒たち。
「しょうがないですね。映画は今度にしましょう」
「ごめん!!今度なんかおごる!」
「じゃあ…悪いけど。先に帰るわ」
今日から公開の映画を見る約束してたのに、超申し訳なかった。しかも私から言ったやつだからさらに。
待ってもらうなんて、忍びない。むしろ土下座する勢いでお帰りいただいた。
窓から西日が差し込み、外からは運動部の声が聞こえる。
妙に慌てた気分になってくるのも手伝って、ぜんぜん頭に入らない。
ふ~~~~…
深いため息をついて天井を仰ぐと同時に、教室のドアが開いた。
「あ、リヴァイ先生」
放課後に来るなんて珍しい。
「ああ?なんだ。不思議そうな顔しくさって。言ったろ、補習やってやるって」
「そうで(したっけ)すよね」
あれ、そうだっけ?と思ったけども、とりあえずリヴァイ氏にはYESで行こうと決めていた。