SUNNY DAYs(進撃の巨人 高校生パロディ)
第5章 教師と生徒の事情(リヴァイ)
鉛筆の音だけが響く教室。
どれくらい時間が経ったのだろう。
西の空へと日は沈み、いつの間にかグラウンドから声がしなくなっていた。
それに気づいて、思わず窓の外を見た。
「なんだ、余所見か?いい身分だな」
「あ、すみませんすみません!
でも、いつの間にか、もう誰もいないんだなぁと…思って」
グラウンドの片づけをしていた一人が、走って物置小屋へと消えた。
「まだ、帰れねぇぞ」
私の前の席の椅子にこちらを向いて座り、椅子の背もたれに顎を置いて眠そうにしている先生が、一瞬幼い子供に見えた。
「先生、眠そうw」
「…黙れ。こっちはガキと違って忙しいんだ。社会人…なめるんじゃねえぞ」
と、やっぱり眠そうな先生。
「まだ、帰れそうにないので、先生ちょっと寝てたら?」
という私の提案に、先生は前の席で突っ伏して眠りだした。
社会人、大変なんスね先生。
そしてすっかり夜になったころ。
やっと今日返された答案を解いて、出された練習問題も解けた。
「終わった…」
すがすがしい気持ちで伸びをした後、先生に声をかけようとしたところ、けっこう熟睡していた。
「あー…どうしよう。起こすの忍びないなぁ。マジでどうしよう」
でも、このまま寝かして帰って、起きたのが深夜とか、次の日とかだったらさらに申し訳ないことになるので、起こすことにした。
「先生、先生…」
最初は声だけかける。けれど起きる気配なし。次は体をゆすってみるけれど…
「どんだけ疲れてるんですか?
…あ~な~た~朝よv」
起きないと思い、ちょっとふざけてみた。
見たところ。
一瞬深く息を吸ったかと思うと、ゆっくりと体を起こした。
やべw怒られるww
と思って、リヴァイ先生の顔を見ると、振り上げた片手が私の頭に回されて引き寄せられ、そのまま柔らかくキスをされた。