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銀魂☆逆ハー

第8章 ☆彡紅桜





桂「俺はお前が嫌いだ、昔も今もな。
だが仲間だと思っている、昔も今もだ…

いつから違った?俺達の道は」

晋助はフッと笑うと、懐から先ほど桂に斬られた〝手本〟を取り出して、桂には背を向けてしゃべりだした。

晋助「何を言ってやがる。
確かに俺達は始まりこそ同じ場所だったかもしれねェ。

だが、あの頃から俺達は同じ場所にど見ちゃいめー
どいつもこいつも好き勝手
てんでバラバラの方角を見て生きていたじゃねーか。

…俺はあの頃と何も変わっちゃいねー
俺の見てるモンは…松陽先生だ。

なのにこの世界は、俺達からあの人を奪った。
だったら俺達はあの人を奪ったこの世界をブッ潰すしかあるめーよ。
なぁ、ヅラ。お前はこの世界で何を思って生きる?
俺達から先生を奪ったこの世界をどうして享受してのうのうと生きていける?

…俺はそいつが腹立たしくてならねェ」

桂「高杉・・・俺とて何度この世界を更地に変えてやろうと思ったかもしれぬ…
だがアイツが・・・銀時が・・・
一番この世界を憎んでいるはずのヤツが耐えているのに
俺達に何ができる。俺にはもうこの国は壊せん。

壊すには…江戸には大事なものが出来過ぎた。

この国が気に喰わぬなら壊せばいい
だが、ここに住まう人々ごと破壊しかねん貴様のやり方には黙って見てられぬ。
他に方法があるはずだ、犠牲を出さずとも
この国を変える方法が、松陽先生もきっとそれを望んで」

桂の話を中断させたのは、宇宙海賊『春雨』の天人であった。
それは、高杉が桂と銀時の首を土産に、天人と手を組んで呼び寄せたものであった。









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