第13章 ☆彡ヒツジ数えるの自体に夢中になる
病院に残った沖田は、ぽつりぽつりと
眠りこけている銀時を相手にしゃべった。
沖田「惚れてたんですよ、本気で。
冷たくされてもずっと野郎の帰りを待ってた。
ようやく吹っ切って幸せ掴みかけたと思ったら、またアイツだ。
何度姉上の邪魔をしやがる。
ひでー奴だよ、ホント。
…ホントはわかってた。いつ死ぬともしれねー身で、野郎が姉上を受け入れるわけがねーってこと位…わかってた。
野郎が姉上の幸せを思って拒絶していたこと位…わかってた。
野郎も姉上の幸せを願っている事位…わかってたんですよ、俺ァ。でも癪じゃないですか。
…野郎は気に食わねぇ。気に食わねぇままでいいんでィ。
よっと。旦那、長ェ話聞いてくれてありがとうございやした…って聞いてるわけねーか。
野郎には大事なもん色々持っていかれたが、行かなきゃならねェ。近藤さんには死ぬと言われたんでねィ、最期かもしれね…地蔵にでも全部喋っておきたかったのさ」
と言うと、戦場へ向かう為に総悟は立ち上がった。
銀時「その大事なもんに、アイツも入っちまってんだろ。さーてよく寝た、一丁行くか
最後まで付き合うぜ、総一朗くん。」
沖田「旦那。クマ…」
銀時「チンピラに殴られた。」
沖田「して、旦那、は…?」
銀時「泣いてたと思ったら突然立ち上がって走っていったな。ションベンか?」
沖田「剣がないですぜ」
銀時「まさかあいつ1人で突っ走しって言ったんじゃ…」
沖田「しゃーねーですねィ。
部下の不始末は俺の責任でさァ。」
言葉には出さなかったが心の中でミツバに話しかけていた。
沖田「姉上、俺ァ幸せもんだ。
長い人生でそうそう会えるもんじゃねぇ悪友を人生で4人も得たんだ。
どうか、死ぬんじゃねーですぜ。みんな」
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