第8章 ☆彡紅桜
銀時が似蔵とやり合っている間に
桂はザコを斬り払って高杉の元へ辿りついていた。
晋助「ヅラあれ見ろ。銀時が来てる。
『紅桜』相手にやろうってつもりらしいよ。
クク相変らずバカだな。
生身で戦艦とやり合うようなもんだぜ」
と楽しそうに笑った。
桂「あの男、体が『紅桜』の伝達指令についていけず
悲鳴をあげている・・、死ぬぞ」
晋助「あの男の本望だ
刀は斬る、刀匠は打つ、侍は・・・何だろな。
まぁ、なんにせよ
一つの目的の為に存在するモノは
強くしなやかで、美しんだそうだ、剣(こいつ)のように。
俺の目にも1本の道しか見えちゃいない。
あぜ道に仲間が転がろうが、誰が転がろうがかまやしねェ」
高杉と意を同じくする兄・鉄男に対し、
鉄子「アレのどこが美しいの、もうやめて」
と懇願したが止まらなかった。
鉄男が目を留めたのは銀時だった。
鉄子の打った刀で『紅桜』と互角かそれ以上でやりあっていた
鉄男は初め、銀時が『紅桜』を上回る速度で
成長しているのかと思ったが、そうではなかった。
極限の命のやり取りの中で
銀時の身体の奥底に眠る戦いの記憶が蘇ったのだった
あれが伝説の"白夜叉"・・・!!!
銀時は、似蔵と『紅桜』の接合部に切れ目を入れ
勝負がついたと一息ついた時だった
『紅桜』が本当の意味で"覚醒"したのは。
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