第8章 ☆彡紅桜
銀時は、鍛冶屋の鉄子と合流すると、"戦場"へと向かった。
空中で、ドンパチと派手に戦艦が爆破を繰り返しているのが、地上からもよく見えていた。
その道中で、鉄子から渡された刀があった。
鉄子「使い込んだ『紅桜』は戦艦10隻の戦闘力を有する。
木刀では戦えない、、、使え、私が打った刀だ」
銀時はその刀を手に、高杉の戦艦へと乗り込んでいった。目的は『紅桜』。
『紅桜』と一体化した似蔵の前に銀時が立っても、
盲目の似蔵には見えない。
だが、似蔵が眼を失ったかわりに得た
その鋭い感覚で銀時が目の前に居ることは感じ取っていた。
視力を失った似蔵は、長く闇の中にいた。
闇の中で、人間はその命が消え行く時
線香花火のように一際大きく美しい光の花を咲かせることに気がついた。
だが稀に、その光を行きながらに背負う輩がいる。
高杉のそれは酷く不安定で、
攻撃的でそして哀しい色を帯びていた。
知ってか知らずか、
その光にまるで蛾のように人々が集まる。
俺も蛾だ、再び篝火を失うことを恐れる蛾だ。
篝火に飲み込まれまいと必死に抗う蛾、篝火を指針に舞う
蛾・・・・どこもかしこも蛾だらけだ。
だが、虫けらに混ざって妙なのが1匹、
コイツは蛾ではなく・・・刀。
鞘から抜き放たれた鋼の刃
鈍く光る銀色だ。だがどうしてか
どうにもこいつの"色"は気にいらねぇ!!!
似蔵「鋭く光る銀色だ…」
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