第8章 ☆彡紅桜
だが『紅桜』が高杉の剣に反応した。
晋助「ほぉ、随分と立派な腕が生えたじゃねーか、
さっさと片付けて来い。
…それから、
二度と俺達を同士なんて呼び方するんじゃねぇ
そんな甘っちょろいモンじゃねーよ。
俺達は、次言ったら紅桜ごとブッた斬るぜ」
と言って立ち去った。
似蔵は、本気で斬りかかってきた
高杉の言い得ぬ殺気に身震いした。
記憶の中には、かつて”人斬り似蔵”として
辻斬りをしていた頃に、高杉に呼び止められたあの日の、あの言葉があった。
晋助「オイ、そんな小せーもん壊して満足か?
どうせ壊すならどーだい、
一緒に世界をブッ壊しにいかねーか」
似蔵は単騎、船外に飛び出すと『紅桜』一本で
敵の戦艦を斬っていった。
その『紅桜』の働きを、満足そうに見ている村田がいた。
、