第8章 ☆彡紅桜
村田鉄屋男には、高杉の企みはどうでもよかった。
自分の打った刀が、
見事に何物をも斬ってみせる名刀であればそれでよかった。
高杉晋助は、
元は桂や銀時と共に攘夷戦争を戦った盟友だったが
今は幕府転覆の強硬派として、
〝人斬り似蔵〟〝紅い弾丸、来島また子〟
〝変人謀略家、武市変平太〟
そして〝人斬り剣豪、河上万斎〟らを中心に、
武装集団『鬼兵隊』を再結成されている、と言われる。
その話を一通り聞いた新八は
一人で敵陣に乗り込む気だった。
銀時が動けない今、自分が一人で動くしかないのだ、と。
新八が、高杉の船への侵入の隙を伺っていた時、
超怪しくなったエリザベスがそこに居た。
桂風のカツラをかぶったエリザベスは、いきなり、口(くちばし)の中からバズーカ砲を出して、
高杉の船に向けてぶっ放し、船の横っぱらに穴を開けた。
そして、持っていた刀を新八に投げて渡した
エリー「早く行け」
とメッセージを送った。
新八は、刀一つ、身一つで船へと乗り込んで行った。
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