第8章 ☆彡紅桜
新八は、銀時をお妙とに任せ一人奔走していた。
新八は銀時の依頼人である鍛冶屋へ行き、
銀さんが斬られた事、
妖刀を取り戻せなかったことを説明した。
兄〝鉄男〟は、人の話を聞かず、
鍛冶屋がいかに〝斬る〟という一念を込めて刀を作っているかを力説するばかりで、
妹〝鉄子〟は、哀しい顔で鉄を打っていた。
新八が帰った後、鉄子は一人、万事屋の銀時を訪ねた。
銀時「来ると思ってたぜ」
と鉄子を招き入れると
鉄子「…」
「あれは…一体なんですか」
鉄子の話では、『紅桜』は父が打った
『名刀紅桜』をひな形にして兄鉄男が作りだした
”対戦艦用機械起動兵器”だという。
”電ぱく”と呼ばれる人工知能を搭載し、
使用者に寄生してその身体を操り、戦闘データを学習してその能力を向上させていく・・・まさに生きた刀と言う事
鉄男は、攘夷浪士〝高杉晋助〟と結託して江戸を火の海にするつもりである。
鉄子は、兄を止めてほしいと銀さんに頭を下げた。
「…銀さん」
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