第6章 ミルクは人肌の温度で
江戸でも有数の大財閥である橋田屋では、
捉えた女の拷問が行われていた。
女の産んだ子は、橋田屋唯一の後継ぎである為、
勘七郎の居場所を言えと迫っても、
女は頑として口を割ろうとはしなかった。
嘉兵衛「女の目を1つえぐれ」
女「っ」
その時、橋田屋の用心棒”人斬り似蔵”に見つかった、
怪しい4人の家政婦(神楽、新八、長谷川、)が、
拷問部屋になだれこむように入ってきた。
神楽達は、どさくさに紛れて捕らえられた女を連れて屋根に逃げた。
用心棒「あっちを探すぞ!!」
「うまく撒けた…かな?」
女「ありがとうございます…」
新八「ここまできたら、、話してくれますよね?」
長谷川「なんで俺まで…せっかく見つけた仕事だってのに…しかも…しかも…この歳でおもらしなんて…」
「…」
新八達は、この女から騒動の成り行きを聞いた。
女は、名を「お房」といい、
橋田屋に奉公に来ていた使用人で
病弱な一人息子橋田勘太郎の世話をしているうちに二人は恋に落ちた。
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