第6章 ミルクは人肌の温度で
だが、一人斬れない男がいた。
男「面白いケンカの仕方をする男だな。
衛る戦いに慣れているのかぃ?」
銀時「お前らのような物騒な連中に子育ては無理だ。どけ、ミルクの時間だ」
男「イイ、いいよアンタ。獣の匂い・・・隠しきれない獣の匂いがするよ。あの人と同じ。行きな」
銀時と赤ん坊が無事に橋田屋の手から逃亡していた頃、
橋田屋へは、お登勢の命を受けた神楽と新八とが家政婦に扮して、情報収集に当たっていた。
すると、フリーターの長谷川さんも、この屋敷に雇われていた。
神楽「家政婦アル」
新八「長谷川さんこそなにやってるんですか、また転職ですか」
長谷川「またってなんだよ
なんだよその目は…」
家政婦に扮し屋敷内を探すと、お登勢を訪ねてきて拉致された女が、橋田屋の会長に拷問を受けいるのが見えた。
だが橋田屋の用心棒、岡田に見つかってしまう。
岡田「闘りあってくれるかィ?この”人斬り仁蔵”と」
その男は刀を抜き、たちに向けた
逃亡した銀時は、勘七郎のおむつを取り替えると、公園のベンチで一息ついた。
銀時「ふー、ったく。親父に間違えられたり、誘拐犯に間違えられたり、今日は厄日だ。
ああワリーワリー、お前の方が厄日か。お互い大変だな、オイ。」
銀時は立ち上がって、赤ん坊を手際よくその背に背負いながら話しかけた。
銀時「まぁでも、生きてりゃな、こういう日もある。オメーもこれから人生でもっと大変な事が色々起こるよ。人生の80%は厳しさで出来てんだ。
俺なんかいっつも、こんなのばっかだからな。でも悪い事ばかりでもねーよ。
こういう一日の終わりに飲む酒はうまいんだよ。全部終わったら、一緒に一杯やろうか」
勘七郎「まふ」
銀時「よし、一丁行くか」
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