第5章 ☆彡エリザベス救出
大江戸ドームの中へと逃げ込むと、定春もそれを追った。
姉妹「かくなるうえは狛子を覚醒させて対抗させるしかない!」
と狛子に”いちごみるく”を与えた。
狛子は、その体全体からカッ!!!とまばゆい光を放ち、
頭上にメキメキと角をはやし、ザワザワと獅子のたてがみを伸ばし、定春同様の妖犬の様相となったが…小さいままだった。
しかし小さくても、狛子は守りを司る狛神。
狛子が定春の足止めをしている間に、美人巫女阿音から、定春の覚醒を解く方法の説明があった。
それは、5人で定春を囲んでキャッチボールをして『五芒星』を描くこと。
それを完成させるまで、絶対に球を落としてはならない。
「みんな、わたしは新選組の所に戻って
邪魔するやつを叩き切ってくる」
傘と剣を構えニヤリと笑って立ち上がる
新八「この人凄く悪い顔してる!」
銀時「すまねぇ。だけどあっちは荒くれ者が押し入ろうとしてるんだ気を付けろよ
つーかまともにキャッチボール出来るやつ残んねェのか…」
この儀式を、キャッチボールがほぼ出来ない女性3人と、運動神経の悪そうな新八1人を含む5人で成し遂げねばならなかった。
だが、皆は出来ないなりに音を上げる事なく、顔面キャッチをものともせずに頑張り、必死で『五芒星』を描き続けた。
銀「よくやったよ、お前。あとは俺に任せな」
そう言って五芒星最後の軌跡をバットに込めてボールを打った。
最後のボールを巫女の阿音がキャッチした時、定春は元のかわいい顔に戻ってパタリと倒れ、
神楽が駆け寄って泣いた。
美人双子巫女は、この手のつけられない巨大狛神を連れて帰るつもりだったが、銀時はアホらしいとその申し出を断った。
それからの銀ちゃん達は、
定春の散歩に「うんこ袋」を忘れない。
マナーを守れない飼い主にペットを飼う資格はないからだ。
定春「ワン!」
銀時「わんじゃねーよ。まったく世話の焼ける野郎だぜ」
銀時が捨てた「犬語翻訳機」には、「ありがとう」の文字がうかんでいた。
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