第4章 ☆彡星海坊主
銀時「行くぜェェェェ!お父さん!!」
星海「誰かお父さんだァァァァ!」
神楽がエイリアンのコアから出てきたならば、
あとはエイリアンを叩くのみ
星海坊主と銀時は、互いに動かなくなった腕を庇いあいつつ、全力で戦いだした。
だが、神楽救出を喜ぶ暇もなく、次の脅威が迫っていた。
「新八くん。ここは任せてもいい?」
新八「さんっどこへ?」
「止めにいく。」
新八「そんなっ、無理ですよ!」
星海「動くな
ここで止めるさ」
「まっちゃん砲」がこちらに向かって、
超高濃度エネルギーを今にも発射しようと光っていたのだ。
エイリアンの上にいた一同は、何の対応も出来ず、ただ、ただ、光の塊が急接近してくるのを目を見開いて見ているしかなかった。
ドゴォォオオオーンとの大爆音の煙が消えた後に立っていたのは、あの「まっちゃん砲」を番傘一本で防いでと星海坊主であった。
皆は番傘の影となって、無事であった。
星海「おれもヤキが回ったな…他人を庇ってくたばるなんて…」
つぶやいて2人は意識を失った。
その後、エイリアンの死体に完全なるハゲになった星海坊主と銀時が並んでおしっこをかけていた。
銀時「手当てはいらねーのか?」
星海「これは自分のガキにやられて、元から切れていたんだ」
神楽には、夜兎族の血の結晶のような
闘争本能の塊の兄がいて、現代では途絶えた夜兎族の古き悪しき習性である「親殺し」を実行しようとしたことがあった。
自分を殺そうとする息子を前に、
自分の中の夜兎の闘争本能が目覚め、子を止めるのでなく、本気で殺そうとする自分がいたのだと言う。
星海「神楽が止めねば俺は確実に子を殺していた。あの時の神楽の怯えた顔は忘れられねぇ・・。
いつか神楽も兄のように俺の命を狙うんじゃねぇか、
その時俺は自分を抑えれるか自信がなくて、家族から逃げていた。
変わる度胸も、信じる度胸もなかった俺は、幼い神楽と、死にかけた母ちゃんを置いて逃げ回っていた。家族を壊すのが怖かったが、いつの間にか家族なんて跡形もなく消えていた。」
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