• テキストサイズ

銀魂☆逆ハー

第4章 ☆彡星海坊主




一年中雨ばかり降るジメジメした街が、
夜兎族のたちの巣だった。


日陰でしか生きられない連中が集まる魔窟は、
ハタから見れば汚いドブ川だが、
ドブネズミには住みやすい場所だ。


神楽は、この雨の降る街で、父の帰りを待っていた。
神楽は雨の日に傘をささない。

神楽「雨の日まで傘さしてたら、
いつまでたっても空をおがめないネ」

と強がる神楽に、傘をさしかけてやると

神楽「パピー!!」

と父親に飛びついてくる子だった。


神楽「私、もう一人でマミーの苦しむ姿見たくないヨ」

という娘に、金を稼いで母ちゃんを衛るんだと言って、
神楽をあの汚いドブ川に何度残していったことだろう。

それでも神楽は、
父親の帰りを何度、笑って迎えてくれただろう。


結局母親が死ぬまでその繰り返し、
一度も暖かい巣なんて作ってやれなかった。

だから神楽はこんな遠い所まで、巣なんて探しに来てしまった…。


銀時に別れを告げられた事のショックに落ち込む神楽を、
星海坊主はそっと抱き寄せた。

すまねぇ、神楽。
寂しい思いは二度とさせねェ、
日の下で生きれなくとも、月の下で一緒に生きることはできる、神楽は護る。母ちゃんの分までな…
それが、神楽を迎えに来た理由だった。


はそれを知っていながら
自分も同じ身でありながら
地球という星を愛してしまっているために

星海坊主の元へと会いにきたが

内心、自分には狭すぎる、という意見も当たっていたのはわかっていた。








/ 136ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp