第4章 ☆彡星海坊主
その血を忘れる事などなかった。ずっとその血に反抗し続けてきた。
暴力的な一族として恐れられ、神楽はと生きてきたのだから。
神楽「いやアル。私はそんな諦めたような生き方はしたくないネ。
私はここで変わるネ。ここにいれば変われる気がするネ。銀ちゃん達と一緒に居るネ」
その声はいつもの明るく、人を喰ったようなものではなく、悲痛な訴えのようでもあった。
夜兎のプライド高き父がそれを許容するわけがなく、
星海坊主はその手に持つ傘で、神楽を思いっきりぶっ叩いた。
神楽がはじき飛んだ先には、親子がいた。
神楽は自分の事より、親子の心配をしたが、
吹っ飛ばされるその身はコントロールが効かなかった。
やはり自分の存在は人を傷つけてしまうのかと思ったその時、親子の手前で神楽をキャッチする者がいた。
銀時「…また派手に暴れやがったな。とんだ親子だ、蛙の子はやっぱり蛙だな。…帰れよ。
お前にゃやっぱ地球は狭いんじゃねーの。
いい機会だ、おやじと一緒にいけよ。これでサヨナラとしよーや」
そう言うと、銀時は振り返ることなく立ち去って行った。
神楽「え・・・なんで、なんでそんな事言うネ…。なんで、なんで、なんで…」
答えずに立ち去る銀ちゃんを追う気力もなく、神楽はその場に座り込んで肩を落とした。
どこかの国のお偉いさんが、珍しいエイリアン収集のコレクションに入れたいとの要望だった。
そのためエイリアンを回収しながら、こんなモンと戦う生業の『星海坊主』が神楽の親父の話になっていた。
沖田「…あれ?いつの間に戻って来たんですかィ」
「…うん
手伝おうと、思って。」
銀時の言葉を聞いたは元気がなかった
それを知らない近藤は男には2種類の生き方がある、と言う。
近藤「1つは自分の巣を守って安寧を求める防人の血、
もう1つは巣から出て獲物を求めてさすらう狩人の血、
完全なる狩人の目をしたあれが親父なら
あの娘は寂しい思いをしてきたのかもしれんな」
と近藤は言った
は過去を思い出し
遠い目をしながら近藤の話を聞いていた。
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