第3章 ☆彡どうでもいいことに限って中々忘れない
山崎退とは、真選組の密偵として、
とある工場に潜入捜査に入った。
その工場は表向きは職にあぶれた
浪人を雇う人情派で通っているが、
攘夷浪士を囲って幕府を転覆させんとする
過激派テロリストとの黒い噂があったのだ。
工場長「えーと…山崎、これなんて読むんだ?」
山崎「退です。山崎退です。よろしくお願いします」
「です。
よろしくお願いします」
工場長「2人はカップルかい?
若いってのはいいねぇ」
「辞めてください工場長。」
山崎「即答!即答したよこの人!
そんなに否定しなくてもいいじゃん!!」
潜入した山崎とが真っ先に
その工場で見たものは、従業員として真面目に働く万事屋、銀時の姿であった。
銀時「うぃーす。」
銀時は記憶を失い、
万事屋を離れて一人真面目に働いて
生計を立てて暮らしているらしく、
この工場の生産物である
〝ジャスタウェイ〟の組立ての技術と速さは、
従業員ぴか一の腕前で次期工場長の期待を寄せられていた。
山崎「…っていうかコレなに作ってんですか
この工場何を生産しているんですか」
工場長「アレだよおめー…ジャスタウェイに決まってんだろーが!」
山崎「だからジャスタウェイってなんだって聞いてんだろーが!」
工場長「ジャスタウェイはジャスタウェイ以外の何者でもない!
それ以上でも以下でもない!」
山崎「ただのガラクタじゃないか!
労働意欲が失せるんだよこれ見てると!」
「すみませんねぇ。こいつうるさくて。」
山崎の頭をバチコーンと叩き黙らせる
工場長「…ったく。
てめえらはただ無心に手ェ動かしてりゃいいんだよ
見ろぉ、坂田を」
労働員「うおおおぉ!!すげえはええ!」
銀時はおやっさんを恩人だと慕い
以前のような堕落した自分を否定し、真面目に生き直すと心に決めたのだと言う。
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