第2章 ☆彡.。煉獄関
道信亡き後も、煉獄関は相変らず繁盛していた。
〝天導衆〟の連中は、
かわりに天人〝陀吉尼〟の鬼獅子を連れてきていたのだ。
今回は仮面ではなく、本物の鬼。
〝陀吉尼〟は〝夜兎〟〝辰羅〟と並ぶ
宇宙にその名を馳せる傭兵部族で、
夜兎と同じく大戦で絶滅したと思われていた希少部族である。
戦闘部族陀吉尼』強すぎて、
斬られ役の人間の浪人をいくら仕入れても足りなかった。
一戦を終えた鬼獅子の前に、殺したはずの鬼道丸が現れた。
高見の見物の天導衆は、地獄から蘇ったかと面白がった。
鬼獅子「お前は殺したはず…
ここにはもう貴様の居場所はない。消えろ」
とすごんだが、鬼道丸は動じなかった。
銀時「消えねーさ。まっすぐに生きたバカの道はな、たとえその身が滅びようが消えねー」
地下闘技場では、二匹の鬼の一騎打ちとなった。
一瞬の隙をつかれ鬼獅子の天人特有の無茶苦茶な力で、
銀時は脇腹を殴られた。
ドゴッ!!!という打撲音の後、ミシミシと銀時の骨と肉が鈍い音を立てた。
天導衆「人間にしては良くやったが…」
だが、銀時は倒れなかった
銀時「おい、デカブツ。こんなもんじゃ俺の魂は折れねーよ」
天導衆「あれは…あの眼は
本物の侍の眼!」
銀時は鬼獅子を討った
それで無事に済む煉獄関ではない。
ぞろぞろと、戦闘要員の力自慢の人斬り達が出てきた。
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