第11章 ☆彡.。そういう時男は黙って赤飯
新八が道場破りに来たことを知ったお妙は、新八の元へと飛び出して行った。
そのお妙の手をとって走り出したのは新八だった。
「うるせェェ!!僕はもう姉上の言うことなんて金輪際聞きません!
何も言わないで勝手に嫁ぎに行ってしまう人なんだった
僕も勝手に姉上を取り返します!!」
新八「姉上はズルイ。辛い時も泣きたい時もニコニコ笑ってみせて、
本当の気持ちなんてこれっぽっちも見せてはくれず
いつだって誰にも何も言わず、一人で背負い込んで、一人で決めて、一人で笑って行ってしまうんだ…
カッコつけんのはもう辞めてください。
辛いことがあるなら、ちゃんと僕らに言ってください。
一人だなんて言わせませんよ、だってみんな、姉上の泣き顔それだけを理由にここに集まって来たんだから。
姉上のためだなんて、死んでも言いませんよ、あの人達は。
でもね、も姉上が泣けば同じく哀しく思う人がいる事…憶えておいてください」
お妙「…関係ないわよ。来てくれって頼んだ憶えはない
もう私の事は放っておいてよ」
と横を向いたところを、新八に平手打ちされた。
新八「もういっぺん言ってみろ!」
お妙「私だって…!私だって、みんなとずっと一緒にいたいわよ!
でも…ダメなの!
私が九ちゃんの左目になってあげないと!」
と言ってボロボロと涙をこぼした。
新八「左目って…」
九兵衛「お妙ちゃん、君はまだそんな事を気にしていたのか」
新八「土方さんっ!さん!」
土方を庇いながら戦うはその素早さに翻弄され
膝をついて息を荒くしていた
「…勘弁してくださいよ。土方さん…」
九兵衛「新八君、僕は幼い頃左目を失ってね
そこにお妙ちゃんが居合わせた。責任を感じる必要はないといったのに、むしろ僕は感謝している位なんだ。
あの時があったから、今の僕がある。
左目と引き換えに僕は強さを手に入れた。
悪いが君の大切な姉上は僕が貰いうける」
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