第3章 昔のアタシ
「悪魔の実が……退化?!」
「うん、悪魔の実だって少なからずとも存続の意思は生物としてある。……私の能力はやろうと思えば悪魔の実の存在ごと消せるでしょ?」
「……それで悪魔の実が退化したと」
「そういうこと、故郷の書物にそう書いてた」
「……何奴も此奴も空白の100年の内容を知れるというのは災難だな」
「?、ポーネグリフのこと?」
「お前の能力なら知れるんだろう?オハラのことだって知ってるハズだ……」
「……巨大な王国の思想と存在、兵器が世界政府にとって邪魔なんだっけ」
昔暇な時はよく歴史巡りをしたものだ。
ある日、余りにも暇で仕方が無く
世界政府が隠したがっていると言われている空白の100年の歴史を見たが、つまらなかったのですぐ辞めたのを覚えている
力に興味をもたないハナだからだろう
サラリと例え盗み聞きされてもクザンが怒られない程度の歴史を言った
クザンは少しヒヤヒヤしたようだ
いやヒエヒエになったか?
「案外ズバッというな……しかも海軍基地でなんてとんだ命知らずだ、俺が処刑されない程度にしなさいよ」
「大丈夫これくらいもうバレバレだよ
それに君の前なら怒られなさそうだからね、青キジ?」
変わってるとでも言いたそうな顔に彼はなった
暫くニヤつくハナを眺めてから
「……アンタには長く生きてもらいたいな」
そう、言い額に上げていたアイマスクを下げ椅子にもたれかかった
「……そっか」
自分には守れなさそうな言葉をハナは受け止める。
彼は命を助けてもらった恩人の1人、借りは返したい。
目線をハナは落とし
「__善処する。」
そう答えた。
しばらく経ち静まった部屋にドアのノック音がなった
青キジは多分寝てる、ノックに応えない
「(……私が許可するのは流石になぁ)」
ないとは思うがこれでさっきのような暗殺者が来たら本末転倒。
悩んでいるとドアが勝手に開いた。
「入るぞ……やはり寝ていたか」
「……やっぱり元帥ど……センゴクか」
現れたのは予想通りセンゴクだった
呆れ顔のセンゴクがこっちの声に気づく
「あぁハナ、もしかして起こしてしまったか?」
ハナは首を左右に振った
「ううん、寝てたのは青キジだけ。用は私に、だよね?」
「……あぁ」