第3章 昔のアタシ
彼らの企みに思わずそう言葉を漏らした。
だがそれを見抜けず馬鹿正直に条件を呑んだのもアタシだ
自分の利だけみていたアタシも悪い。
「……何か思い出したのか?」
「!いや…まあ確かに最初から変だなとは思ったなと」
「……そうか」
青キジはもっと違う答えを期待していたのか、間をあけてそう返答した
「だがアタシがその条件すら無かったことになれば、予定通り処刑されるのもそう近くないか」
「処刑?、なにそれ」
ハナは大将の青キジが知らないことに驚き目を丸くした
「?アタシがここにに来たのは、
処刑宣告の紙が送られてきたから、受け入れて……
って知らない?海兵ならまだしも……大将なら知らされるはず」
「いや、そんな話全くこっちには来ていないな、お前のことについては島消しで同行してからだ。異名とその能力にポーネグリフに関係してるくらいだな……」
「!?何でアイツは処刑の予定って……まさか」
もしかして、処刑宣告は初めからする気など無かった?
つまりアタシを呼び寄せるためのダシ。
じゃあ世界政府はハナからアタシを軽く見ていた……だからあんな条件もアイツらは簡単に持ち込めた
初めから使って条件を呑ませる気しか……!
ハナも悪魔の実の能力がどれだけ壮大であれど、
人は人。
彼女が余りにも甘く、
そして軽く見られていたことに腹が立った。
アタシは人として全く見られてなかった
ブツ、と初めてそこでハナはブチ切れた。
静かにハナは青キジに話しかけた。
「青キジ、アタシはだいぶ軽く見られてたらしい」
「?、どういう意味?」
「……後で、いや船が着いてすぐにカタをつけてくる。」
「! 一応言うが暴力は辞めておけ、後悔するぞ」
「やったとしても消すよ、歴史からは。青キジが止めようが怒ろうがアタシは許せない。
世界の歴史から消してアタシの歴史に留める。
それだけだよ」
「……!(こいつ……なんて目をしてやがる)」
青キジがみた彼女の目は、
能力を使用した時の予測出来ない恐れとかでは無く、
__人間味が薄れた冷たい目だった。
…
海軍本部に着きハナはセンゴクと青キジの止めも無視し、速攻留置所へと急いだ
彼ら……アイツらに会うために
それに遅れてセンゴクもついていった