第3章 昔のアタシ
場所を変えようと言ったのはコイツなのに、何寝てるんだよ……
ふと彼のコートの文字に目がいった
「確か背負ってるのはだらけきった正義……人望薄そう」
青キジの背負う正義は正直他の大将と違い異質だ。
こんなの背負っていたら普通怒鳴られるのに
暇つぶしに彼の歴史をチラ見したが確かに呆れる人はいれどそれ以上に人望も厚いのが見えた
気づけば寝てしまうのは無視でいいのか?
「……変なヤツ」
飽きてきたのでハナは彼の歴史をみるのはやめ、
この部屋にも監視カメラ型の電伝虫がないか探すことにした
足跡浮遊を使用し、足跡をみる
「足跡浮遊!……ええと、これが青キジこれはセンゴク……ん?」
不自然な足跡をみつけた、部屋の隅……監視役か?
「えっと……うわっ冷たい」
部屋の隅、そこには小さな箱がある
箱は異常に冷たい
「???」
「お前の思っている電伝虫はその中だ、あァ…もちろん監視としては機能していない」
「?!、いつから起きてたんだっ」
「……お前が立ち上がった時くらいだな」
欠伸を一つして気だるそうに彼はこっちを向ける
ハナは暫く青キジをみて予想を打ち明けた
「アイスタイムカプセル……でもしたの?」
「! なに俺のファンなの?」
冗談めかしくいったセリフを呆れてハナは聞いた
「あー…あたりと受け取るぞ、……いつから気づいてた?」
「どういう意味だ?」
しらばっくれる彼にイラッとする
センゴクも青キジもコートの裏に正義を謳うより、
『秘密主義』とのせたほうがいいんじゃないか
と考えているとどうやら呆れに気づいたらしく、
わかったわかったと彼は答えてくれた
「その目をやめろ!言うって!……で、あ〜そのアイツらは__」
青キジが言うには、彼らはハナからアタシを殺すつもりだったらしい。
魂胆はその凄まじい能力を使い危険ある島と称した、
『邪魔』を消して自らにも危険が及ぶからと
最期はハナを殺害する
だが、今回殺そうとしたのは、
アタシがセンゴクにハナの歴史を見せ、
彼らの目的をバラしたかららしい
「……だから能力を必要外に使うことを気にし、至る所に監視を付けたと。」
「まぁそういうこと、丁度俺が一部の海兵ら……まぁグルが言っていたのを聞いた」
「……あほらし」