第17章 合宿、そして…
縁side
決勝リーグも終わり、インターハイ予選は幕を閉じた。
私達が負けた誠凛は、初戦の負けを引きずって、全敗。
蒼「まさか私達が負けた誠凛が全敗とはね…」
縁「多分、彼のせいだね。桐皇学園の、キセキの世代エース、青峰大輝」
蒼「そうだね。全然力が及んでいなかった。愕然としたんでしょう」
……………。
蒼「…結局真太郎来なかったな」
高「だって…」
和成君のケータイには、
[イヤなのだよ]
はぁ…。さすがだよ、ホントに。
私達は夏休みに合宿を控えている。
民宿で海が近いそうだ。私達のいる一軍では、そこで合宿をするのが伝統なんだって。
高「次のイベントは…合宿か」
蒼「だね。泊まるとこ、どんなかなぁ…汗)」
縁「ま、まあまあ。そんなヒドいってことはないでしょう」
蒼「だといいんだけどなぁ…」
言わないでよ…私が心配してるのはまさにそこなんだから。
あと2、3週間後か…。
この合宿で、絶対力をつけなくちゃ。