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もう、なにも怖くない

第16章 海常と誠凛と秀徳と


縁side

蒼依が言っていたお店は、お好み焼き屋だった。

考えてみれば、こうやってお店に来て食べて帰るなんて、初めてだな。

和成君がチャリアカーを止め入った。

高「さーせーん。おっちゃーん、4人。空いて…ん?」

縁「和成君、どうし…あ"」

蒼「ん?…う"」

そこには、先ほど負けた誠凛の皆さんと、海常のキャプテンと黄瀬涼太君がいた。

高「…げっ…」

緑「…な"…っ…」

誠凛キャプテン日向さんが突っ込んだ。

日「なんでお前らがここにっ………てか他は!?」

高「っいや~、真ちゃんとうちの女性陣が泣き崩れてる間に先輩達とはぐれちゃって」

緑蒼縁「おい!!/ちょっと!!」

高「ついでに飯でも、みたいな?」

緑「店を変えるぞ」

高「あっおい!!」

2人が出て行き、私と蒼依がどうすればいいかわからず立ちすくんでいると、

ビュウウゥゥゥ

いいタイミングで風雨が強くなり、2人はびしょ濡れで戻って来た。

緑「…………」

高「………あれ」

和成君?

高「もしかして海常の笠松さん?」

笠「なんで知ってんだ?」

高「いや月バスで見たんで!!全国でも高ポイントガードとして有名人じゃないっすか!!ちょ、うわ。同じポジションとして話聞きてえなぁ。ちょっと一緒にどうっすか?あ、こっちの席で話しましょうよ!!」

笠「ちょっ引っ張るな!!」

あまりの展開の速さに私も蒼依もついて行けなかった。

蒼「とりあえず適当にどっか座ろ?」

縁「そだね」

たまたま元帝光中学が集まっていたところに緑間君を蒼依が半ば強引に押しやり、私達はたまたま空いていた和成君と笠松さんのいる席に座った。

「なぁなぁ、君達」

誠凛の、猫顔な人が身を乗り出してきた。

私は当然なにも言えず、返事をしたのは蒼依だった。

蒼「なんですか?」

「君達さ、帝光出身?」

……はい?

蒼「?いいえ。私も縁も違いますが」

「ん?そうなの?へぇ~」

猫顔な人は怪訝そう。

縁「なんで…ですか?」

「瞳と髪が蒼いから」

蒼縁「はい!?!?」

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