第15章 秀徳 対 誠凛
視点がコロコロ変わります。
縁side
第三クオーター開始。
……黒子君はベンチか。
火神君1人ならあんまり問題はない。
………けど、なんか引っかかる。うーん…。
…………。
考え込んでる間に、第一、第二クオーターと似たような状況が続く。
和成君のパスカット、緑間君の3P。
火神君も粘ってるけど…って。
も し か し て
火神君の様子を見ようと目を凝らす。
火神君の脚が…限界に達して来てる。
………!!
まさか…正邦のDFに…。
………………。
この状態で今まで?
っ…な、なんて…!!
緑間君が3Pを決めようとジャンプした。
火神君が続いてジャンプ。
縁蒼「………!!」
蒼依side
今…触れた…?
真太郎のシュートは、ゴールのリングにかかり、回転した。
クルクルクルクル……カタン
高「っぶねー」
木「緑間のあんな入り方見たことないぜ」
やっぱり触れたんだ…。
もう一度真太郎がシュートを打つ。
また火神君がジャンプ。
タンッ
縁蒼「また触れたっ……」
縁も気付いてたんだ。
ま、縁が気付かない訳がないけど。
縁side
緑間君のシュートはリングを回転し、外れた。
それを大坪さんが押し込んだ。
…………っ!!
なんで…飛べるの?
脚はもうガス欠なはずなのに…。
…………。
それでも点差は開いている。
第三クオーターも秀徳の流れは変わらなかった。