第15章 秀徳 対 誠凛

縁side

ついに誠凜戦が始まる。

緑間君がいつになくニヤリと笑ってるし。

なんか…｢叩き潰してくれる!!｣
とでも言いそうな雰囲気だよ…。

｢秀徳対誠凜!!｣

｢よろしくお願いします!!｣


礼をして、持ち場に散る。

｢……ピーーーーッ｣

誠凜だ!!

…全員マークはしてある。

でもきっと……。

ちらっと誠凜の女子監督を見る。

｢一本!!大事!!｢じゃない!!｣｣

やっぱり…!!

｢挨拶代わりに強襲GO!!｣

マークを抜けた黒子君がパスを出した。

パスを取った火神君がダンクを狙う。

…甘い!!

パシッ

緑間君がブロックする。
予想的中!!

緑｢全く、心外なのだよ。その程度で出し抜いたつもりか？｣

けど、秀徳も誠凜にブロックされた。

……どちらも粘ってなかなか点が取れず、均衡が崩れない。

これは……先制点を取ったほうが取る…のかな。

だけど…誠凜に火神君と黒子君のダブルチームがいるように、秀徳にも緑間君と和成君がいる。

第一クオーターは取らせない。

和成君が誠凜の不意をつき、ホークアイを使って前を見ながら後ろにいた緑間君にパスを出した。

そして、緑間君の3P。

…………スパン

リングにもかかることのない見事なシュート。

よし、先制点。

…火神君が秀徳のゴールへ走って行く。

何するつもり…？

黒子君がパスを出すために出てきた。

そして……コートを断ち切った。

火神君がそれを取ってダンク。

蒼｢何…今の…｣

縁｢まさか…こんなのが…｣

黒子君がこんなワザを持ってたなんて……。
さらにはミスディレクション…。

厄介だ……。