第15章 秀徳 対 誠凛
高尾side
オレ達は、ドンドン勝ち進み、ついに準々決勝までやってきた。
いやー、結構楽にこれるもんだな~。
だけど、今日はちょっと大変かもな~。なんたって1日に2回試合やるんだからな。
縁「………………」
縁ちゃんも初日とは違う意味で緊張してるみたい。
真ちゃんはというと…
緑「……シュッシュ」
余裕綽々で爪の手入れ、かよ。
蒼「…準々…決勝…」
蒼依ちゃんもいつになく表情が硬い。
縁「蒼依、武道では勝つのが当たり前だったから、負けるかもと思える試合は初めてなんで…なんだよ」
縁ちゃんがこっそり教えてくれた。
緑「蒼依。心配することなどないのだよ。勝つのは我々なのだから」
真ちゃん…。
高「言うねー、真ちゃん。そうだよ、心配すんなよ2人とも!!」
蒼「…そう、だよね。今まで血を吐くくらい練習してきたもんね。大丈夫だよね!!ね、縁」
縁「………コクッ」
大「そろそろ時間だ!!行くぞ!!」
全「オウッッ!!!!」
ベンチへ向かい、相手の確認。
うーん。大丈夫っぽいね。
高「真ちゃん、どうすんの?出んの?試合」
緑「…………キャプテン、最初の少しだけ出させてください」
大「ああ、いいだろう」
試合が開始し、真ちゃんはいきなり3Pを何本か打った。
緑「ありがとうございました」
監「もういいのか?」
緑「はい。手応えは確認できました」
え、もういいわけ?
さて、向こうのコートはどうなんだろうね?
見ると、縁ちゃんも蒼依ちゃんも向こうのコートを見つめていた。
こりゃあ、わからなくなりそうだね。