第15章 秀徳 対 誠凛
~かっ飛ばしてインターハイ予選初日~
縁side
ついに、インターハイ予選がやってきた。
とは言っても、初日だから選手の人達は緊張などカケラもしていないけど。
緊張してるのは私だけ。
縁「…知らない人…ムリ…ガタガタ」
高「んな怖がんなって。まだ初日だぜ?そんなんじゃこれからやってけねーよ?」
縁「ひゃぁっ!!かかかかかか和成君、べべべべ別に、こここ怖がってなんか、い、いませんですよ!!」
高「あらかさますぎなうえ、日本語おかしいうえ、敬語になってんぜ?ニヤリ」
縁「あ。ちちちちょっと待っt「待ったなーい」」
一気に和成君の顔が近くなり、唇が重なる。
縁「~~~っ」
和成君はなかなか離してくれない。
窒息する!!と思った時、ようやく和成君が離れてくれた。
縁「はぁ…はぁ…」
高「大袈裟だろww」
縁「あなた…と…私の…肺活…量の…違いを…もっと考えて、欲しかった」
高「だって普段できないし、またとないチャンスだし?」
縁「kissなんて普段するものじゃないでしょ!!ほらもう試合始まるんだから行きなさーい!!」
高「へ~い、じゃ、行ってきます」
縁「…うん、頑張って」
初日の相手は名もないどこかの高校。もちろんトリプルスコアで瞬殺。
相手がかなり必死になっているのに対し、秀徳は余裕綽々。
見てて面白いくらいのレベルの違いだった。