第15章 秀徳 対 誠凛
蒼依side
試合はかなり白熱し、最終的に、誰一人予想しなかった、誠凛の勝利という形で幕を閉じた。
高「まさか誠凛が勝つとはねー」
縁「今回は来て正確、だね」
高「なんかわかったの?」
縁「ええ、あ。うん。色々重要なデータが取れたよ」
蒼「私はあまり情報はないなー…縁のデータの方が重要かな」
縁「私は…これくらいしかできないから」
緑「………スッ」
蒼「あれ?真太郎?」
どこ行ったんだろう…。
縁高「捜して来たら?」
な、2人揃って…。ま、行くけどね。
……………………………
蒼「どこ行ったんだろ…」
あちこち探し回っていると、どこからか声が聞こえてきた。
緑「黄……のだよ」
今のは…体育館裏からからかな。
黄「中学以来ッスか?お久しぶりッス」
黄瀬…君と話しているのかな。
挨拶なんかしないとか言っておきながら結局行ったんだ。クスッ
緑「今回の試合、まさか誠凛が勝つとは思っていなかったのだよ」
真太郎、久々に元チームメイトに会えたんだから、邪魔しちゃ悪いかな…。
校舎に隠れて覗き見る。
黄色い髪で、整った顔立ち。
俗に言う、イケメンそのものだ。
けれど、私は憧れなど全く抱かなかった。
それどころか、嫌悪感すら感じていた。
黄瀬涼太。今、人気のモデルだ。
私は、モデルやアイドルなどが大嫌いだ。
だから、真太郎と黄瀬涼太が話していることが気に入らなかった。
蒼「真太郎…」
緑「蒼依」
黄「緑間っち、この子誰ッスか?」
緑「クラスメートなのd「さては彼女ッスか!!君、名前は?」おい、黄瀬!」
蒼「…蒼依。片桐蒼依」
黄「蒼依っちスね!!よろしくッス!!」
私までそんなあだ名で…。差し出された手を握ろうか迷ったが話して流石に突っぱねるのは失礼か。
蒼「…よろしく」