第15章 秀徳 対 誠凛
練習試合当日
高尾side
高「はぁ…はぁ…」
縁「大丈夫…?和成君…」
高「だ、大…丈夫…」
チャリアカーで向かう途中。
縁「無理、しないでね?」
蒼「なんなら私、降りますよ?」
緑「全く、だらしないのだよ」
真ちゃんはこいでないから気楽だな~…。
オレもう体力半減してるんだけど…。
縁「和成君の体力、もう半減してるよ?蒼依、降りてあげて」
流石は縁ちゃん。わかるんだね。縁ちゃんの目には体の状態において、隠し事はできない。
蒼「そうだね」
蒼依ちゃんがひらりと降りる。
高「はぁ…はぁ…。結構あるな~、海常まで…」
緑「当たり前なのだよ、バカめ」
蒼「真太郎、もう少しいたわってあげなよ…」
高「へーきへーき。いい体力づくりになるぜ」
蒼縁「………汗)」
そんなこんなで、海常高校に着いた。つ、疲れた……。真ちゃんと蒼依ちゃんは飲み物を買いに行った。
高「…はぁ…はぁ」
縁「本当に平気?和成君…。試合開始までまだ時間あるから、少し休憩していよう?」
高「ああ…そうするわ」
真ちゃん達が戻ってきた。
なんだか蒼依ちゃんがニヤニヤしてる。
緑「た、高尾…」
高「あ?」
緑「…やるのだよ」
ぽん
飛んできたのは…アクエリ。
オレの分も買ってきてくれたっての?
蒼「真太郎、結構心配してたんですよ」
蒼依ちゃんが笑いながら言う。
緑「あ、蒼依!!余計なことを///」
ははっ。
高「サンキュー、真ちゃん!!」
緑「別に…ついでだから買ってきただけなのだよ…。お前のためではないのだよ…//」
高「照れんなって!!もうツンデレなんだからー」
緑「だからオレはツンデレではないと言っているだろう!!」
縁「…仲良いなぁ」
蒼「息がぴったりだね」
ふと時計をみると、試合開始10分前だった。
高「あ、そろそろ時間だろ?」
蒼「あ、そうですね。行きましょう」
縁「体育館は…こっちですね」
縁ちゃんは体育館に向かって歩き出した。
ニヤリ
縁ちゃんの手を握る。
縁「きゃっ!!か、和成君!!いきなり手を握らないでください!!」
高「縁ちゃん、敬語になってるよ!!」
縁「そんな簡単に生来の癖は抜けません!!」
高「これからは敬語一回につきキス一回ねー」
縁「いやぁぁぁぁぁ!!」
蒼緑「…………呆)」