第12章 蒼依の実力
高尾side
縁ちゃんと蒼依ちゃんがすごいってわかったところで、いつもの練習が始まった。
今日は監督が休みらしく、大坪さんがかわりに指揮をとっていた。
真ちゃんはというと…。
みんなと外れて1人でストイックにシュート練習中。
よく飽きねーなぁ。
見事に百発百中なんだから。
蒼「すごい…。百発百中なんですね」
あ、蒼依ちゃんだ。なにか面白いこと起きねーかな?
緑「オレは人事を尽くしている。だからオレのシュートは落ちん」
蒼「すごいですね…」
あれ、蒼依ちゃんうつむいちゃったよ。
真ちゃんどうすっかな~。
緑「…蒼依。オレと1on1をやってみないか?」
………は!?
蒼「み、緑間君と1on1!?」
オレは思わず言った。
高「おいおい、真ちゃん正気かよ?」
緑「…嫌なら別にいいのだよ」
蒼「あっ!いえ、やりますっ!!」
高「マジで!?」
蒼「なんかやりたくなってきました」
緑「…フッ」
真ちゃんは不敵に笑って、散らばっているボールを片付けた。
やれやれ、マジでやるのかよ。