第11章 片桐姉妹の能力
会話文が主体です。
大「蒼依のことはわかった。縁のほうはどうなんだ?」
蒼縁「あ~…」
木「どうした?」
縁「蒼依のは理屈がわかっているから説明できましたけど…」
蒼「縁のは理屈がわかっていないんですね。だから説明も難しいんです」
縁「例えとして一番わかりやすいのは、高尾君のホークアイでしょうか」
大「なるほどな……」
大坪さんはわかったようなわからないような顔をしていた。
すると高尾君が口を挟んだ。
高「ちょっとストップ。縁ちゃん、なんでオレのホークアイのこと知ってるの?オレ、言った覚え無いんだけど」
蒼「それが縁の目です」
全「はぁ??」
縁「なんていうか、人の特徴、得手不得手、身体能力、弱点がわかるんです。パワーバランスと言っても間違いではありませんね」
高「じゃあ、オレのホークアイのことも、見ただけで?」
縁「はい。私はそれを色々なことに応用しています」
高「じゃあ、さっき宮地さんを押さえてたのも…」
縁「はい。私の力では、宮地さんを押さえるなど無理です。しかし、宮地さんの弱いところをつけば、私でも可能です」
緑「一種の動体視力だな」
高「へ?」
蒼「多分、間違いではないです」
高「なんでだよ?」
蒼「多分、縁は人の体の微妙な動きがわかるんです。その微妙な動きを読み取ってるんだと思います。実際、縁の動体視力は半端じゃないです」
縁「蒼依には劣ってると思うよ」
蒼「そんなことないよ」
緑「それなら片桐がマネージャーに最適なのだよ」
高「真ちゃんなんで?」
緑「わからないか高尾。得手不得手がわかるなら、得手を伸ばすことも不得手を克服することもできるのだよ」
高「なるほど~!縁ちゃんこれからよろしくっ!!」
ギュッ(両手を両手で握る)
縁「へっ//?あ、は、はいっ///よろしくお願いします///」
緑(フン、単純な奴らだ)
蒼(お幸せに、縁)
他(だからなんなんだよこいつらはーーー!!)