第10章 んじゃ、そういう肩書きで
by蒼依
高尾side
ぎゃーぎゃー
だ、大混乱になっちまったな…。
とりあえず、1人突っ立ってる真ちゃんに話しかけてみよう。
緑「………」
高「よ~、真ちゃん。怪我しなくて良かったな」
緑「…フン」
高「蒼依ちゃんにお礼くらい言えよ?」
緑「なっなぜオレが!!まあ、言わないでおかないこともないのだよ」
ツンデレだな~相変わらず。
高「んじゃ行こうぜ、ほら早く」
緑「お、おいやめるのだよ!!」
真ちゃんをかなり強引に蒼依ちゃんのところへ引っ張っていく。
蒼「宮地さん、少しは緑間君を認めてくださいっ!!」
宮「誰が緑間なんか認めるか!!殴るぞコラ」
縁「喧嘩はやめてくださいっ」
ほら行けよ、と真ちゃんを後ろから押し出す。
真ちゃんは渋々蒼依ちゃんに声をかけた。
緑「蒼依」
蒼「あ、緑間君」
宮「緑間アァァッ!!!」
宮地さんが真ちゃんに殴りかかろうとした。
ガッ
縁「ダメですっ押さえてください!!」
縁ちゃんが羽交い締めにして止める。
…………え?
宮「なっ離せ片桐!!」
縁「ダメですーーー!!」
宮地さんが、女の子の腕力で、止められてる?
あ、そういえば真ちゃんは?
緑「その、さっきは……」
蒼「?」
高「真ちゃん照れんなよ~」
緑「黙れバカ尾ぉ!!」
高「いでっいいから言えって!!」
緑「あ、ありがとうなのだよ」
蒼「クスッ怪我が無くてなによりです」
真っ赤になって顔を逸らす。
こんな真ちゃんは、貴重だ!
携帯を出し、パシャッ
緑「!!!高尾、今のシャッター音はなんなのだよ」
画像を見せる。
緑「高尾ぉぉぉぉ!!消すのだよ!!」
高「お断りします!!」
蒼依ちゃんは声をあげて笑ってる。
蒼「あとで私にも見せてください!!」
縁「なら私にも!!」
高「了解!!」
緑「お前らやめるのだよ!!!!!」
私達の騒ぎは、大坪さんが見かねて、
大「お前らいい加減にしろ」
と止めるまで続いた。
宮「いい加減に離せ片桐!!」
縁「落ち着くまでダメです!!」
宮「落ち着いたから離せ!!」
縁「どっからどうみても落ち着いてないです、てか完全にキレてますっ!!」