第10章 んじゃ、そういう肩書きで
by蒼依
蒼依side
放課後になり、私は松永先生に呼ばれた。
松「これから部活見学ね!!入りたい部活、決まってる?」
うん、まあ、一応バスケ部。
ここ、武道系の部活が剣道部しかない。しかも女子バスもない。
だから一応、なんだよね。
蒼「バスケ部ってどこですか?」
松「体育館よ。場所わかる?」
わかる、大丈夫。緑間君のわかりやすい案内のおかげで。
蒼「はい。大丈夫です」
松永先生と別れて、体育館へ向かう。しかしなにぶん学校が広く、行き方がわかっていても、結構時間がかかってしまった。
体育館が見え、やっと着いた。と安堵したその時。
「テメーふざけんなよ緑間アアアッ!!!」
凄い怒鳴り声。な、なんかヤバそう。急ごう!!
ダッシュで体育館の入り口に行き、ドアを開ける。
なかでは、先輩らしい茶髪の人が、パイナップルを緑間君君に投げつけようとしていた。
私は思わず飛び出した。
ここからあそこまでは19.7m。これなら間に合う。
あ、そう言えば、駄作者さん言い忘れてたみたいだけど、私達姉妹にもちょっとした能力はある。
私は瞬足と正確な距離がわかる目、縁は相手の身体能力、つまり得手不得手がわかる。
こんな大切なことを書き忘れるなんてサイテーだね。
後で制裁を与えておきます。
作「きゃあ~、勘弁勘弁!!本気で死ぬっ」
謝れ、バカ。
作「すみません、ごめんなさい」