第9章 発覚そして始まり
縁side
ギュッ
自己嫌悪で目の前が真っ白になっていた私をなにかが包んだ。
視界に入るのは……秀徳の男子制服の胸の部分。
私…抱き締められてる?
高「やっと見つけた。縁ちゃんの気持ち」
私の…気持ち?
高「涙、一滴だけ流れてた」
涙?
頭が真っ白でろくに考えることができない。
高「全部オレに話してくれねーか?」
話…す?
高「オレじゃあ、力になれねーか?」
ぼんやりした意識の中で、高尾君の声だけがはっきり聞こえた。
高「オレ、力になりてーんだ。縁ちゃんの苦しみを少しでも和らげたいんだ」
たちまち意識がはっきりした。
私は唇を噛みしめ、言った。
縁「あなたには害にしかなりませんのに…」
秀徳の男子制服の胸の部分がぼやける。
私は、唇を強く噛みしめ、涙をこらえた。
高「それでもいい。話すことで縁ちゃんの苦しみが和らぐなら」
私は、高尾君に話すことにした。私の全てを、何もかも。
―――――――
高尾君、キャラ違いますね。
あぁ、難しい…。