第9章 発覚そして始まり
~かっ飛ばして放課後でーす~
縁side
さっきは勢いで呼び出しちゃったけど、やっぱり緊張するなぁ…
ドクン
うぐっ!!あ、そうだ、時間ね…。カバンを持って使われていない教室を探した。
ここ、実験室か。使われていないみたいだし、今日からここで注射しよ。
私は軽く左右を確認して、実験室に入った。
その姿を、怪訝そうに見られているとも知らずに…
カバンから注射器の箱を出し、アンプルの中の薬品を注射器に入れる。
チクッキューッ
いった…よし、問題ないと思った瞬間、
「縁…ちゃん?」
えっ………………
振り返った私もフリーズした。
高尾君が立っていた。
私を見て、凍りついていた。