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もう、なにも怖くない

第9章 発覚そして始まり


教室に着き、自分の席に座った。緑間君はなんと高尾君の隣だった。
なんで私、気付かなかったワケ!?
キーンコーンカーンコーン

始業のチャイムが鳴り、松永先生が入ってきた。

松「みんな~!!また新しいメンバーを紹介するわよ~」

ザワザワザワザワ

「2日連続?」

まさか、蒼依も同じクラスに?

松「びっくりしないようにね、みんな!じゃあ入ってきて!!」

私の時と同じ松永先生の合図で蒼依が入ってきた。
突如クラスがしーんとした。私の時とは、別の静けさだ。みんな、私と蒼依を見比べてる。

高尾君と緑間君も唖然としてた。
「えええええええええええええええ!!!???」

蒼依は私を見て、ちょっとびっくりしてたけど、すぐに笑った。

松永先生は蒼依に自己紹介するように言った。
蒼依は、教壇に来ると、凛とした声で話し始めた。

蒼「はじめまして。片桐蒼依です。体育専門学校からきました。多分、皆さん気付いてると思うけど、縁とは双子の姉妹です。特技はスポーツ、特に武道です。皆さんどうぞよろしくお願いします!!」

きっちりした自己紹介。私とは大違い。

「すっげー!!双子だ!」
「そっくり~!!」

歓声を浴びながら、蒼依は笑っていた。
なんであんなことができるんだ。私はムリ。絶対ムリ。

松「さて、あなたの席…は。あら、空いてる席がないわね…どうしようかしら」

誰かが言った。

「蒼依さんが自分で決めるってのはどうっスか?」

松「そうね…。机と椅子は隣の教室にあるからとってくるわ」

松永先生はそう言って教室から出て行った。そして、机と椅子を持って戻ってきた。

松「さ、蒼依ちゃん、好きなところにいっていいわよ」

蒼依はうなずいて、クラスを見回した。みんな誘うような視線を送っていた。緑間君以外は。
蒼依は、ピッと視線をとめ、机と椅子を持って、緑間君の隣にやってきた。
緑間君は少し意外だったみたい。
あれ?なんか、顔赤くありませんかい?緑間君?

蒼「よろしく」

緑「あ、ああ。よろしくなのだよ」

松「申し訳ないけど、緑間君。蒼依ちゃんに教科書見せてあげてね」

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