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もう、なにも怖くない

第7章 帰り道


高尾side

ハァ…ハァ…ハァ…ハァ
いやあ、結構しんどいね。縁ちゃんの計算、あながち間違ってないかも。
後ろから真ちゃんと縁ちゃんの話し声がする。
オレも混ざりて~。
あ、なんだか静かになった。よし、今がチャ~ンス!!

高「なあ、縁ちゃんって弟妹いるの?」

縁「あ、はい。いますよ。妹?ですか」

ちょっとちょっとちょっと!!なんで疑問系なの!

縁「多分、明日会えると思います。あの子も秀徳生になるから」

高緑「「…………は?」」

秀徳生に…なる?
つまり、転校生第二弾?

緑「……おい。まさか…お前の弟妹って…同い年、なのか?」

縁「そうですよ。一卵性の双子です」

高「マジですか!?」

緑「…今日のおは朝占いでは、『愕然とすることがある』と出ていたが、見事に的中していたのだよ」

占い…?と不思議そうに繰り返す縁ちゃんに、オレは笑いながら説明した。

高「真ちゃんってさ~こんな気難しそうで真面目そうだけど、実は占い信者なんだよね。毎日蟹座のラッキーアイテム持ち歩いてんだぜ?いやあ、人は見かけによらないね~」

緑「黙れ高尾。オレは人事を尽くしているだけだ」

高「ハイハイ。でもこいついいとこあってさ~、時々オレの分のラッキーアイテム持ってきてくれんだぜ?なあ、真ちゃん?」

緑「茶化すな!!」

本当、一緒にいて飽きないよ。
その日だけで、オレ達はかなり仲良くなった。

緑「さて、オレはここまでだ。マネージャー、よろしくなのだよ」

高「うわ、いつになく真ちゃんがそんなセリフを!!」

緑「うるさい黙れ耳障りだバカ尾が」

高「ひっど!!なにこの言われよう!!」

緑「はぁ…全く調子が狂うのだよ。また明日な」

高「じゃね~」

縁「さようなら~」

真ちゃんと別れて、またこぎだす。わぁお、楽だ~。

突然、縁ちゃんがつぶやいた。

縁「…本当に仲良いですね。息がぴったりです」

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