• テキストサイズ

もう、なにも怖くない

第7章 帰り道


5分ほどで、高尾君の息が切れ始めた。
当然だよ…。高尾君が片足こぐたびに50キロ相当の負担がかかるのだから。
ま、私は緑間君にもっともなこと言われちゃったから降りたい衝動を抑えてリヤカーに乗っている訳だけど。
しかし、リヤカーで、至近距離に緑間君がいると、どうしても髪に目がいってしまう。

緑「なんだ?それほどオレの髪が気になるのか?」

わあぁっ気付かれてたっ

縁「あ、いや、別に。ただ私と同類だなって」

緑「同類?」

私が答えるより早く、高尾君が答えた。

高「真ちゃん、縁ちゃんの髪、キレイな瑠璃色なんだよ。気付かなかった?」

緑「そうだったのか?あまり気にならなかったが」

縁「はい。実は、そうなんです。私、この髪が嫌で嫌で。だから、緑間君の髪が緑色でびっくりしちゃって」

緑「…オレは気にしたことなど無いがな」

マジですか!?すごい。
緑間君が、一瞬すごくかっこよかった。
/ 110ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp