第7章 帰り道
え?
あまりに意外な発言だったから、私はかなり対応に困った。
でも、確かにそうかも…
今までのは、どれも恥からきた笑顔だった。
けどさっきのは、心から愉快だったから笑った。
縁「そうかも…しれないです」
高「でしょっ(⌒-⌒)」
緑「高尾。もう遅い。行くぞ」
高「はいはい、仰せのままに、我がエース様」
私は笑いながらそのやりとりを見ていた。
高「なあ、縁ちゃん?なにしてんだよ~、早く乗ってくれ」
………はい?
見ると後ろのリヤカーに、緑間君が乗っている。
まさか私に、リヤカーに乗れというのか!?
いやいやいやいや、恥ずかしいし、まず高尾君がもたない。
リヤカーだけで、まあ、10キロくらいか。それに緑間君が乗ると、緑間君は…70キロくらいかな、それだけでももう80キロなのに、私が乗ったら楽に100キロ越えだ。
そんなようなことを高尾君に訴えた。
高「あぁ、確かに。んじゃ尚更乗って」
はいいいぃぃぃ!!??
なぜ、なぜそうなるのだ!!
体力づくり?その前にあなたの足が壊れますっ!
私達がわやわや言い合っている(一方的に)と横から手が出てきて、ガシッと私の腕を掴んだ。
そして私がなにが起きたか理解した時には、リヤカーに強制的に乗せられていた。
高「ナイス!!真ちゃん!!」
緑間くーーーん!
もう少しマシなやり方は…じゃなくてもう少し相棒をいたわりなさいっ!
高「うぉあ、こりゃ」
縁「だからさっきから…」
高「やりがいあるぜ(ニヤリ)」
私はリヤカーから降りようとしたが、また腕を掴まれた。
緑「お前が降りたら高尾も進まない。そうすると帰りが遅くなる。悪循環なのだよ。お前が乗っていればなにも問題はないのだから、高尾に任せて大人しく乗っているのだよ」
はぁ…私は諦めて、大人しく乗っていることにした。