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もう、なにも怖くない

第6章 放課後にて


縁side

ああぁあぁ…怖い怖い怖い怖い…知らない人に囲まれた…。
もはや失神寸前だった私にとって、高尾君は本当に救いだった。

高尾君は私の側まで来ると、周りにいた人達を、

高「すみませんけど、一旦この子から離れてもらえませんかね?」

と言って追い払ってくれた。
私は知らない気配が消えたので、恐る恐る顔をあげた。
見ると高尾君が隣にしゃがみこんでいた。

高「大丈夫。オレがいるからさっ!立てる?」

縁「あ、はい。多分…」

高尾君は、私の肩を支えて、立つのを補助してくれた。

大丈夫かな?立てるかな。よっ…うわ…。
フラッとしたところをすかさず高尾君が支えてくれる。
た、立てる立てる。大丈夫だ。
だけど、高尾君……。自分も練習したいでしょうに…私のせいで…。
高尾君は私を立たせると、

高「大丈夫そうだね。んじゃ、皆様方~!!」

な、何するつもり?
ぎょっとして高尾君を見る。
高尾君はニパッと笑った。
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