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もう、なにも怖くない

第6章 放課後にて


箱をあけると、注射器とアンプルが並んで入っていた。
私の命を繋ぐもの…か。
私は慣れた手付きで注射器にアンプルの中の薬を入れた。病院暮らしが長い私には自分で自分に注射するなどお手のものだ。

チクッ キュー

痛…っ。よし、OK。アルコールを染み込ませたティッシュで軽くもむ。ちょっと出血した。

絆創膏を貼って、完了。

このあとクラブ見学だっけね…。入りたい部活…か。
バスケ部…どんなかな…。

教室に戻ると先生と高尾君がいた。

高「あ~帰ってきた!どこいってたんだよ~」

私は軽く笑って質問を流した。そしてこちらから質問した。

縁「高尾…君…あ、あの…」
高「ん?どしたの?」

ああもう!!なんで私ってこうなのよ!!高尾君に気を使わせっぱなしだよ…。

高尾君は首を傾げていたが、ふいに

高「なあ、バスケ部見に来ない?」
え!な、なんで…

高「自己紹介でさ、特技にバスケをあげようとしてたっしょ?なんで言っちゃわないのさ~」

うううぅぅっ!い、言えない!言えないよ!だけど、

縁「は、はい。よろしければ…ぜひ」

高「よぉぉし、決まり!一緒に行こ!!」

は、はい!って…もしかして…

縁「高尾君、バスケ部部員…!?」

高「いまさら(;゜◇゜)!?」

呆れてたけど、私の手をとって歩き出した。

縁「ちょっ…!?手…っ」

私が真っ赤になって言うと、高尾君はニコッと笑った。そして、手をつないだまま走り出した。

ドキッ

う、嘘!心臓が…発作?でも…なにかちょっと違う。私は高尾君に引っ張られながら変な感覚に襲われていた。

―――――――
鈍感すぎっノ( ̄0 ̄;)
びっくりですね~
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