第17章 合宿、そして…
高尾side
高「~~」
今、オレはちょっと外に出ている。
にしてもあっちーな~…。
?「ちょっと飛んでみて」
ん?
タンッ
高(うおっっ)
火神がジャンプして、ゴールにタッチした。
オレは思わず茂みに隠れた。
あれは…誠凛の女監督と火神?何やってんだ?
ちらっとゴールを見る。
手形はリングを余裕で越えている。
やっぱ半端ねーな、あいつのジャンプ力は。
リ「疲れてるし…今はそんなもんね。じゃあ今後ば逆゙で飛んでみて」
……゙逆゙?
チャリン
あ…小銭落としちった。
よっと…。
バシンッ
火「うわっ」
リ「わーバカ!!強く叩きすぎよ!!」
ドシーン
高(うぎゃあっ!!)
危うくオレは、倒れてきたゴールに下敷きになるとこだった。
あっぶねー…。
高(なんだよ…って!!)
手形は、リングどころか、ゴールの一番上ギリギリに残っていた。
高(な…にぃ~!?)
リ「わかった?あなたの最大の武器はジャンプ力。けどまだ全てを引き出せてはいないわ。今はとにかく体作り。そこからどうするかは、自分で考えてね。あとちゃんとゴール起こしときなさいよ」
…ん?
黒「…どうも」
高「よう、何してんの?」
黒「もうすぐ夕食なんで、火神君を呼びに」
あー、そっか。もうそんな時間か。
高「じゃあウチも…」
!!
高「頭下げろ!!」
緑「む?」
火「…!!」
緑「…!!」
火「んだよ」
緑「用などない。ただ飲み物を買いに出ただけなのだよ」
火「飲みもん…?よく夏にそんなもん飲めんな」
緑「『冷た~い』に決まっているだろう、バカめ」
火「そういうこっちゃねーよ!!」
ぷ…ぷぷ…『冷た~い』って……。やべー、笑い堪えるのつらいわ。
緑「全く、失望したのだよ。オレに負ける前に青峰にボロカスに負けたろう」
火「ぐっ…次は勝つ!!いつまでもあの時と同じじゃねーよ!!」
緑「…フッ。まさか空中戦なら勝てる、などと思ってはいないな?」
火「!?」
緑「飛ぶことしか頭にないのか、バカめ。その答えではまだ半分だ。オレが倒す前にそう何度も負けてもらっては困るな」
高黒「…!?」
緑「来い。その安直な結論を正してやる」