第17章 合宿、そして…
~かっ飛ばしてその夜~
縁side
トントントン
蒼「縁~!!こっちOKだよ!!」
縁「は~い」
只今蒼依と2人で料理中。
作っているのは無難にカレー。
作りやすいし、日持ちするから。
この民宿、食事も出ないんだって。
だから私達が作っているわけなんだけど…。
~回想~
大「それを使ってくれ」
蒼縁「…(゜д゜)ポカーン」
大坪さんに渡された鍋やフライパンは、どれもこれも私達が普段使っているものの三倍以上。
蒼「え…こ、これ…ですか?」
大「ああ。ハードな練習だからしっかり食事せんといかんからな」
縁「は、はあ…」
蒼縁(けどいくらなんでもこれは大き過ぎるよ!!)
~回想終了~
というわけで、材料配分がわからないのです!!
蒼「ど、どうしよう…材料…」
縁「材料はあるけど…」
蒼縁「配分わかんない!!」
縁「と、とりあえず、いつもの三倍くらい使えばいいんじゃない?鍋もそれくらいだし…」
蒼「そ、そうだね。じゃあ野菜切っていこうか」
ということでまとまり、今に至る。
けど、いつもの三倍となると、かなりの量だ。
鍋も寸胴だし。
よっ…と。
縁「蒼依、こっちも切れたよ」
蒼「ん。鍋も…OK。玉ねぎと、牛肉を先にいれて炒めて、と」
両親もおらず、私も病院暮らしだったため、蒼依は1人暮らしが長い。
その分、料理も上手い。
私もまあできるけど、蒼依には多分かなわない。
縁「水も三倍なんだよね。だから…3600ccか」
蒼「あ、ありがとう」
しばらく煮るため、ほっと一息。
蒼「なんだか、神経つかうね」
縁「うん…」
確かに、疲れた。
少々、作らされる量を甘く見ていた。
少し考えて見れば、育ち盛りの男子が5人、ハードな練習の後に、しかも身体作りを兼ねて食事するのだ。
中途半端な量なワケがない。
蒼「はあ…あ、沸騰した。じゃ、また頑張って始めますか!!」
縁「ふう…うん!!」
こうして、また作り始めた。
想いを寄せる人を思っt
蒼縁「ちょっと!!私達に紛れて茶々入れないで!!」
あ、バレた。スミマセン。