第17章 合宿、そして…
視点がコロコロ変わります。
蒼依side
緑「………っ汗)」
高「っちゃー……」
案の定…午後に、誠凛、秀徳両校の合同練習が行われた。
蒼「やっぱりーぃ…」
もうどうしようなどのレベルじゃない。
緑「……っ…」
どうしようもない。
助けてー…真太郎、目がコワい。
縁「こっちのほうが、私達にはメリットがあるんだよね。…緑間君には悪いけど…」
蒼「いいよ。真太郎も多分わかってる…はず」
私達は、以前インターハイ予選で誠凛に負けている。
その誠凛から合同練習を申し込まれるのは、私達にとって願ってもないこと、なのだ。
相手を観察できるチャンスを逃すわけにはいかない。
ということで、
ごめん、真太郎。耐えてくれ!!
ピーッ
試合開始。
改めて見ると、確かにみんな動きは良い。
けど、どうしても秀徳が劣っているとは思えない。
私は縁みたいな「目」があるワケじゃないから、詳しくはわからないけど…。
ダムッ
……ん?
縁「えっ!?」
黒子君が…真太郎に1on1を仕掛けた。
何する気…?
緑「…!?」
高尾side
え…!?黒子って…緑間と1on1とかしたっけ?
パシッ
すぐ真ちゃんに取られた。
んなワケねーか…。
緑間side
………。
緑「ふざけたプレイをするようになったな」
黒「…ふざけてなんかいません。ただ、もっと強くなりたいんです」
……フッ……。
緑「笑わせるな。青峰に負けて何を思ったか知らんが、黒子。お前の力などたかが知れているのだよ。それをふまえたプレイをしていたはずだが…?1人で戦えない男が、1人で強くなるなどできるものか」
縁side
どういうつもり…?
今まで1on1なんか仕掛けたことなかったのに…。
しかもあの緑間君相手に…。
ただ…
縁、蒼依side
要、注意だね。