第6章 マネージャー
部室の前で柵に寄っ掛かりながら考える
ほんとに良かったのかな
かれんちゃんを連れてきて。
もし、かれんちゃんがほんとにバレーが嫌でやめたなら
つらい思いをさせてしまう。
未だにベストセッターの賞状とトロフィーを取りにきてないからまだ自分を許せず苦しい思いををしているのではないか。
とか。
俺はかれんちゃんの味方でありたい。
みんなが強要してやらすなら俺はとめてあげなきゃいけない。
ガチャ
部室の扉が開いてバレーシューズをもったかれんちゃんが出てくる
キラキラした目をしていて
「徹、、、」
いつぶりかに呼ばれた俺の下の名前
あぁ
やっぱりバレーが好きなんだ
やっぱり練習着やユニフォームが似合う
その姿が一番かれんちゃんに合ってるような気がした。