第1章 中学時代
自転車を庭から動かして道路に出ると
「歌恋ちゃんおはよ〜」
とうざったいほどの笑顔を向けてくる1人の幼馴染
それをシカトして自転車に跨る
「え!?しかと!?!?」
なんて言ってわたしを自分の自転車で追いかけてくる
「歌恋ちゃん、今日はいつもより遅いんだね」
いくらシカトしても追いついてきて声をかけてくる及川
「朝からうざいね。及川も今日は遅いんじゃない?」
と全力疾走しながら返すと
「寝坊しちゃって岩ちゃんに置いていかれて悲しんでたの」
なぐさめてっ なんておちゃらけていう及川
そんな会話をしていると学校に着く